【芝浜】のおかみさんに学ぶ

こんにちは まめまめ です

街中に出かけると、すっかり年の瀬気分になりますね~お店では品ぞろえがガラリと変わり、年末年始の雰囲気が気分を盛り上げてくれます

さて、年末になると決まって聴きたくなるのが、古典落語【芝浜】です

落語は決して詳しくないのですが、この【芝浜】や【時そば】など、わかりやすいオチの噺が好きです(小並感)

さて、この【芝浜】という噺、ググればあらすじが出ますので割愛しますが、この年の瀬にピッタリな人情噺でありまして、特にキーとなるおかみさんのキャラが、私の目指すおかみさん像であったりもします

いつの時代も、オトコは大金を持つと浮かれちゃうんだなァ・・・そこを女房はキリリと締めなきゃいかん

今が良くても、それは今だけ 未来を良くするには堅実に行き(生き)ましょう

そんなメッセージを感じる噺です(違うかな?)

さて、この【芝浜】の舞台は我が家の住まいからもほど近い場所にありまして、現在の三菱自動車本社ビルの裏手あたりがそれにあたるようです

江戸時代、今の港区スポーツセンター付近は完全に海で、JRの線路の第一京浜沿いが、かつての芝浜といわれています・・・江戸時代に、アナゴやスズキ、キスなどのいわゆる雑魚がとれて、それを商いする雑魚場という場所があったそうです

実際に訪れてみると、雑魚場の面影は皆無ですが(爆)落語のなかで、おかみさんにたたき起こされて芝の浜へ出向いた魚屋の「勝」が夜明け前に佇み、タバコをふかす・・・そんな光景を思い浮かべると、江戸時代のここはどんなに静かで穏やかな浜だったのだろう・・・と不思議な気分になります

「勝」はその浜で、とあるモノを拾うのですが・・・これはさておき

おかみさんは実に巧妙?に「勝」を操ります・・・操るという言葉は悪いのですが、決してブレることなく「勝」を褒め励まし、立派な魚屋に仕立て上げます・・・「勝」は根は優しいんですけどネ・ついついダレちゃうみたい(苦笑)

ですが「勝」はおかみさんのことが大好きで、信頼しているから努力を続け成功した・・・江戸時代でも現代でも、旦那が立派に育つのは女房次第のようです(男性にとっては不本意かな?)

 わかっていることだけど、これはかなり難しいテクニックですぞ・・・私にも未だできていません・・・てかできないかも・・・(爆)

私は毎年決まって、年越しの夜にはベッドのなかで【芝浜】を聴きながら眠ります・・・私もおかみさんのようにおおらかで優しく、ブレずに欲なく生きていきたい・・・来年はもっといい年でありますようにと願いながら

・・・ちなみに、わたしは三代目古今亭志ん朝のおかみさんが、ほんわか優しくしなやかなキャラで好みです・・・志ん朝の演じる女性は本当に可愛らしい

みなさまにとっても、来年は良い年でありますように よい年をお迎えくださいませ