独りで財を築き独りで生きた大叔父の話

こんにちは まめまめ です

いきなりですが、大叔父ってわかりますか?・・・私からみて、祖父の弟です

今回は、その大叔父の話を書こうと思います(大叔父って書くのも煩わしいので「おじさん」と表しますね) おじさんは、面白い人で、なかなかの生き様でした・・・生涯独身でしたが、全く寂しくはないよと人の良い笑顔で言葉少なく語っていたのが思い出です

そんなおじさんは大学生の時に、まわりが学生生活を楽しんでいる最中に何をしていたかというと・・・落花生で有名な千葉県八街市に、電車を乗り継いでピーナッツを仕入れに行っていました

その仕入れたピーナッツを下宿先で袋詰めして、それをせっせと街のスナックや飲み屋に卸していたそうです

八街(やちまた)のピーナッツは、今でこそ美味しいことで有名ですが、おじさんが買付けに行っていた頃は未だそれほど知名度もなく・・・だけど美味しいピーナッツを卸しているうちに、お客さんにもお店にも喜んでもらえて、とても良く売れたそうです

そんなことをするうちに、おじさんは大学卒業後に都心にビルを買いました(!)最初こそ小規模なビルでしたが、立地が良いために銀行もお金を貸してくれて、二軒目三軒目とビルを買いました・・・第二○○ビル、第三○○ビルというふうに自分の名前(笑)もついていて、都心なのでテナントも絶え間なく入り、あっという間に財を築いたおじさん

でも、おじさんは、決して着飾らないで、いつも(小汚い)トレーナー姿で、保有しているビルの管理室で小っちゃいTVで大相撲を観ていました(笑)そう、ビルの管理も独りでやっていましたね〜

おじさんの所に遊びに行くと、いつも森永クラウンチョコレートとお小遣い千円をくれました・・・懐かしいなぁ

生活ぶりは、いたって質素

お酒もギャンブルもしないで、独りで地味〜に暮らしていました・・・ホントはめっちゃお金持ちなのに、おじさんの見た目は贅沢とは無縁な感じでしたね

そんなおじさんも、やがて歳をとり、独りで暮らすにはしんどくなってきて・・・独身なので、もちろん奥さんや子どももいません・・・あのビル、どうしたかというと・・・

なんと、一部をどこかに寄付(!)して、残りは潔く売却して、そのお金で今でいう介護付き高齢者住宅で余生を過ごしました

しかも、よくTVコマーシャルで観る「国民年金基金」(優香のアレね)もしっかり掛けていたので、不動産を売っちゃった後でもキャッシュフローが潤沢な余生でしたよ!やっぱりおじさん、タダでは老いぼれないわ〜

※おじさんの頃は国民年金基金の給付率が良かったらしいですが、現在はどうなのでしょうね?

今思えば、おじさんがヘタにビルを遺さなくてよかったかも・・・その遺産が親戚内の争いを生んだかもしれないし、実際遺してくれてもアタシに相続税を払える算段がない(爆)

と、いうわけで・・・おじさんは高級な介護付き高齢者住宅で、その一生を終えました

親戚内の誰にも迷惑をかけずに、自らの老後や死後の身辺整理まで完璧な人でした

おじさんの、美味しい八街のピーナッツを売るアイディア、そこから不動産を買う決断、融資を受けて二件目三軒目へと買い進める勇気、しっかり掛けてた国民年金基金(笑)・・・そしてそれを老後への準備として用意していたこと

とても私には真似ができませんが、いろいろな意味で「意識付け」をしてくれたことは確かです・・・私も、誰にも経済的な迷惑をかけずに一生を終えたいものです