シャワーの使い方を咎める鬼母(ワタシ)

こんにちは まめまめ です

ここ最近は、東京でもぐーっと気温が下がり、1月18日には未明から雪が降って朝から交通網はグチャグチャ(苦笑)徒歩で学校に通う娘たちは、長靴で行ったはずなのに靴下まで冷たく濡れちゃったりして、慣れない雪に四苦八苦した様子

でも、寒い中の出勤・通学の後、身も心も温かくほぐしてくれるのはバスタイム・・・私も娘たちもお風呂が大好きで40分くらいゆっくり入浴します

浴室で点ける灯りや、ガス代などの節約のため、母娘まとまって入浴するようにしています・・・ケチくさいけど、入浴中に娘に学校での様子や部活のアレコレを聞いたりするのにも役立ちますから、結構重要な時間だったりする

娘たちが小さいころは髪の毛もうすいし、身体も小さいので洗うといってもサササーっと済ませられましたが、長女なんてさすが中学生ですから、当然のように2シャンするようになりました

・・・まぁ、身だしなみに気をつかうお年頃、よくわかりますよ・・・

ですが、続いての行動は

前髪をシャワー全開で流しながらクシで整えるというナゾの行為

私は浴槽につかりながら、しばらく見ていましたが・・・それをずーっと続けるので「オイオイ、お湯がもったいないからシャワーをとめなさい」と注意した

長女は軽くムっとしながらやめて、そのまま浴室から出ていってしまった・・・扉もバーンと閉めていった(汗)

一緒に見ていた次女も「なんかムっとしてたね」なんて言うけれど「だってシャワー出しっぱなしだとお湯がもったいないでしょう?」と答えた

・・・話は変わりますが私が小学校4年生の頃・・・

初めて、一人で母方の祖父母の家に泊まりに行った夕方、祖母と私とでお風呂に入りました

私は、いつもの習慣でシャンプーで頭を洗った後、シャワーを出してすすごうとしたら・・・うしろから祖母にはたかれた(驚)

「え~っ?!」とびっくりして祖母を見たら「髪の毛の泡を手で落としてからすすがないと、お湯がもったいないでしょ?」と注意されました

「そんな~泡をおとさなくても同じじゃないの?」という気持ちと「優しい祖母に注意された」という気持ちとで、4年生のワタクシ、それ以降ブンむくれてしまいました(苦笑)・・・ごめんなさいと素直に謝りもせず、実にかわいげのない孫だ

・・・でも、それ以降、私も気を付けるようになりました ささいなことだけど、大事な水(資源)を上手に使うのが、ものすごく大事なことなのだということを・・・節約するとか、そういう意味ではなくてですよ

大学生の時かな?宮尾登美子さんの「朱夏」を読みました

18歳の綾子が、教師である夫・生後間もない娘と共に満州に赴き、現地で暮らしているうちにやがて終戦を迎え、大混乱と極貧を経て命からがら帰国した・・・というあらすじ

綾子が満州に暮しはじめ、現地のお手伝いさん(だったかな?)に言われたのが「日本人来て水メチャクチャ使う 雨の神、河の神皆怒る」という言葉

綾子が、身体や髪の毛を洗うときの場面では、文中の描写では確か、桶でくんだ水をそれでも気を付けて使った・という感じだったような・・・(注)綾子はお嬢様育ちで苦労知らず

中国なんて日本よりも国土が広いし、川なんかあんなにデカいのに、水使いすぎって現地の人に言われるなんて?と読んだときに感じましたが、そこで「ハっ!そうか!」と祖母のことを思い出しました・・・!

ひねればいくらでも出てくる水(お湯)だけど、だからといって使い放題じゃダメなんだ・・・便利なことに慣れ過ぎて、やがて逞しくなる綾子のように自分の価値観をぶち壊し、サバイバルを生き延びれるのか?

・・・やっと祖母の忠告が理解できた瞬間でした・・・

私の娘たちにも、いつかわかってくれることを望みながら・・・そういうことを注意するのって、親とか近しい人でないとできないですし・・・まぁウチの場合は単純に「水道&ガス代を節約したい」という理由もあるんですがね(爆)

そんな大事なことを教えてくれた祖母ですが、私が泊まったあの日から2年後には、進行がんで50代で亡くなってしまいました

祖母といっても「おばさん」くらいの歳で逝ってしまった若い若いおばあちゃん・いつも家はピカピカで・こざっぱりと、だけどおしゃれに暮らしていた広い家・・・もっともっといろいろなことを教えてほしかったなぁ・・・