趣味の延長をビジネスにした人・しなかった人

こんにちは まめまめ です

夫の家系は皆さん器用な人たちでして、性別関係なく手先が効くし芸術肌っぽい性格

特に夫の父方の5人きょうだいたちは、おじさま方は盆栽や書道に工芸、おばさま方は手芸に料理、楽器・・・など、素人の私がいうのもなんですが、ホントすごくうまいんです!

そのなかのひとり、最も高齢のおばさまは、手芸の天才じゃないかってくらい仕事がきれいで、しかもアイデア豊富で、独創的で美しい作品をたーくさん生み出しています

おばさまの家に行くと、歴代の作品たちが美しく飾られていて、見るたびに

「こんなに素敵な作品、売ればいいのに・・・」

と、相変わらずの下世話根性全開なアテクシ

でも、おばさまは頑として断ります

「お金にしようなんて、これっぽっちも考えていないの・そういうのは違うのよ」

と言います

おばさま、かつてはNHKの手芸番組に出たり、手芸雑誌はもちろんのこと、手芸のコンテストがあれば一等賞を荒らしまくっていたという、ホントに本当にスゴい人なんです

ただ、おばさまのポリシーとして

「これは、あくまで趣味の範囲なの・商売にしようなんてありえないわ」

とのことで、なんだか もったいない の一言に尽きます

おばさまは、80歳を超えた今でも、カルチャーセンターや老人ホームに出向いて、ほぼ無償のボランティアで手芸を教えています

「弟子をとればよかったのに」

とも尋ねると、おばさまは

「私の技術は一代限りでおしまい・レシピもとってあるけど、本にもしないわよ」

ほえ~なんと無欲な(+o+)

ご主人はすでに亡くなってしまっているのですが、ご主人が遺してくれた都心の小さなマンションで、つましく暮らしているのが大好きなおばさま

おばさまの素敵な作品を目の当たりにするたびに「コレをビジネスにしていたら、今ごろたいしたものになっていたでしょうに」

なんて金の亡者(私)は、どこまでも腹黒いのでした

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方や、私の母親のお友達のオハナシ

お友達も、主婦になってから始めたという、とある手芸にハマって

その手芸のルーツである欧州を旅行したりして見聞を広め、手芸の腕も上げて

やがて、自宅でお教室を開くようになりました

お教室と言っても、近所の奥様達を自宅に数名集めて、ちょこちょこっと作品を作る程度だったのが、やがて口コミで生徒さんが増えて

自宅ではなく、地域の集会所を借りて教室を開きました

さらに生徒さんが増える一方、ご自身も手芸の勉強を続けて欧州とのつながりもできて、現地の材料を仕入れたり、自分で作品キットを考えて販売したり・・・を始めました

ココで、ビックリなのが、そのご主人の決断

なんと、奥様の才能を信じて「イケるんちゃう?」と考えたらしく

ご主人は勤めを辞めて、奥様の教室を、法人として設立

さらに、作品キットをブランド化したり、手芸の書籍も出版したり、お弟子さんもできてついに

自社ビルまで持ちました(^o^)

・・・ね?

趣味を、単なる趣味で続けるか

趣味を、ビジネスにするか

ものすごく両極端なおふたりですが、同じ趣味の手芸でも、このような人生になりました

だからと言って、おばさまを、決して不幸だななんて思っていません

おばさまの素晴らしい技術やアイデアが、一代限りで終わってしまうのが、なんとも哀しい

おばさまに限らず、既に亡くなったおじさま・おばさま達も、それぞれ何かしらの特技を持っていたのに、それがオカネにならずに絶えてしまった

これらを良く知る夫は一言

オレの家系、器用貧乏なんだよな

趣味特技をお持ちのみなさんは、どうお考えになりますか?